ラグビー! ラグビー!
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■■■  ラグビー! ラグビー! 創刊号    ■■■

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この度はラグビー!ラグビー!にご登録ありがとうございました。
創刊号をお届けします。

本誌では今後毎週、ラグビーを愛するみなさまに、よりラグビーが身近になる
ような記事、ドキュメント、コラムをお届けしていきます。近い将来、有料と
させていただきますが、その際は改めてご連絡させていただきますので、まず
はお楽しみください!

■主な目次■

□巻頭言 永田洋光

特集
□大学選手権展望座談会《前編》
―慶應には85年の日本一チームを思わせる匂いがある
●早稲田がブレイクダウンにこだわったら確かに強くなる
●慶應は試合毎に選手の格が上がっている
●"一人旅"でリーグ戦を終えた東海大の強さと不安
●負けたら終わりでいいのか
●大きく様変わりした関西の大学ラグビー
●同志社が勝てない理由
●より良い大学選手権のシステムとは
●大学選手権とジャパンの強化は別

連載コラム
◆カーワンジャパンの軌跡2 出村謙知
―カーワンジャパンを最も知る男の必読リポート
●JKが最も嫌うこと
●サイズによって扱いが変わる

◆大友信彦の今週はどこに行こう? 大友信彦
―あらゆるラグビーを網羅する目利きが選んだ今週の注目試合とは?
●12月11日はどこへ行こう?
●12月12日はどこへ行こう?

*     *     *     *     *     *

★巻頭言「ゲスト」から「ホスト」へ  永田洋光━━━━━━━━━━━━━━━★

12月7日。
大学選手権展望座談会(面白いのでぜひぜひ読んでください!)を終え、ラグビ
ー精神に則って近所でささやかな"アフターマッチ・ファンクション"を開催
した。

その場で村上晃一さんから一枚の青いカードを渡された。
『ノーサイド・プロジェクト』 http://k.d.combzmail.jp/t/596q/907ryry0qgbx36ktcc
の会員カードだった。

村上さんの話によると、これはラグビー経験があまりない観戦主体のファンが
中心になって運営されているプロジェクトだそうだ。

会員になるのに必要なのは200円だけ。
2019年のW杯を見据えた、「ノーサイドという言葉、精神を広める」プロジェク
トである。

このプロジェクトほど具体的な形にはなっていないが、私もこのメルマガを立ち
上げる際に思いついたキャッチフレーズがある。
それがタイトルの『ゲストからホストへ』である。

ホストと言っても、妖しい夜の世界に生息する人々のことではない。留学生やホ
ームステイの外国人を受け入れる「ホスト・ファミリー」の「ホスト」である。
W杯を「お客さん」として楽しむのではなく、自らが主催者意識を持って、成功の
ための道筋を考える。それが、この場合のホストの意味である。

W杯開催でラグビー界に巨額の赤字が生じる可能性がある――という報道が為され
たとき(日本経済新聞10月6日朝刊)、危機感を覚えて募金活動に立ち上がろうとし
た人がいることを知った。

日本協会の真下昇専務理事に取材したときにそのエピソードをぶつけると、そうし
た動きは全国各地で自発的に芽生えている、という答が返ってきた。現在はまだ
W杯組織委員会が立ち上がったばかりで財政的な受け皿がないため、「お気持ちだ
けありがたくいただいている」状態だそうだが、W杯を成功に導こうと考える人々
が潜在的に数多くいることは間違いない。

3日未明にFIFAW杯2022年大会の日本招致に敗れた後で、小倉純二・日本サッカー
協会会長は「国を挙げて戦わなければ、もうW杯は招致できない」と話した(朝日
新聞12月8日朝刊)が、開催が決定したとはいえラグビーW杯だって「国を挙げて」
準備を整えなければ、せっかくの開催が一過性のお祭り騒ぎで終わってしまう。

その点で、一人ひとりのファンが、プレーヤーが、監督・コーチが、ジャーナリ
ストが、ホスト意識を持つことが必要だし、そうした胎動が見てとれることは非
常にいい兆候だ。

それぞれが、それぞれの立場で、可能な範囲でいいから「今できること」に手を
つける。W杯成功のカギはそこにある。

もちろん、肝心の日本協会が何もしないでゲストがホストになってくれる日を待
っているようなことは、断じてあってはならない。こちらも、限られた予算のな
かからでも「今できること」に手をつけなければ、ホスト意識を持とうとするゲ
ストの数はすぐに頭打ちになるだろう。

ラグビーは、これから年末年始のクライマックスに入る。

5日の早明戦に4万5千人が詰めかけ、11日の秩父宮開催のトップリーグ、東芝ブレ
イブルーパス対神戸製鋼コベルコスティーラーズ、三洋電機ワイルドナイツ対サ
ントリーサンゴリアスの2試合は、すでに指定席が売り切れている。19日に開幕す
る大学選手権にも多くの観客が押し寄せるだろう。

こんな最高のW杯アピールの機会を、指をくわえて見守る手はない。

これまで6回のW杯のビデオを、画面が見づらいスタンドのスクリーンではなく、
観客席を結ぶ通路に設置したモニターで流すだけでも、W杯の雰囲気は身近になる。
映像が、権利の関係で難しいなら、写真展を常設してもいい。

日本代表の戦いの軌跡を振り返るだけではなく、開幕戦や決勝戦の興奮と熱狂を
伝える映像を、一人でも多くのトイレ帰りや売店帰りのファンに見せること。そ
んな初歩的なところからでいいから、今できることをやって欲しい。

本来なら映画『インビクタス』が公開直前だった昨シーズンにそうした手を打っ
ていれば、もう少し状況は変わっていたはずだが、過ぎたことをあげつらって
も始まらない。でも、5万人近いファンが集まる絶好のチャンスに何もしなかっ
た愚を繰り返すのだけは、避けるべきだ。

W杯とは直接的な関係はないが、先月のアジア大会で金メダルを獲得した男子7人
制日本代表の全試合をビデオで流すのも、6年後のオリンピックを考えれば、7人
制というファンにはあまりなじみのない、しかし見たら絶対に面白い競技の有力
な普及手段になる。

第一、今季限りで引退を表明している大畑大介の99年香港セブンズでの95メート
ル独走トライを、いったい何人のファンが映像で見たことがあるのだろうか。

この映像も、大畑がスパイクを脱ぐまで秩父宮や花園、あるいはホームズスタジ
アム神戸で繰り返し流すべきだ。それこそが、長年の貢献に対する感謝の念とな
る。

そうやって一人ひとりのファンの胸に、忘れられないラグビーのタネを植えつけ
ること。

それが、W杯成功への最初の一歩なのである。

★大学選手権展望座談会《前編》━━━━━━━━━━━━━━━★

「慶應には85年の日本一チームを思わせる匂いがある」

出席者
大友信彦 村上晃一 永田洋光(聞き手・構成)
収録=12月7日

■前口上■
「大学ラグビーが好きだ」というファンは多いけど、それって単にひいきチーム
を応援して勝手に盛り上がってるだけじゃないの?

そんな斜めのスタンスでしばらく大学ラグビー取材から遠ざかっていた永田は、
今シーズン久しぶりにテレビ観戦して驚いた。レベルが高いか低いかはさてお
き、単純に勝負としての面白さがある。

といって、今さら見たような記事を書くわけにもいかないので、ここは素直に20
年前の早明戦全盛時代に"吉田義人モール"に飛び込んでいっしょに取材した二
人の"チームメイト"の力を借りることにした。ご存知、大友信彦さんと村上晃一
さんである。

大学選手権の組み合わせが発表された翌日、私たちは青山のカフェで落ち合い、
延々と大学ラグビーに関する話を続けた。が、あまりにも長時間に及んだので、
今週と来週の2週に分けて掲載する。

まずは各リーグの傾向と可能性を論じた前編。とくとご覧あれ。
*大学選手権組み合わせ
http://k.d.combzmail.jp/t/596q/907rzry0qgbx36ktcc

●早稲田がブレイクダウンにこだわったら確かに強くなる

永田 大学選手権の組み合わせが決まったところで、普段はテレビでしか大学ラ
グビーを見ない私が、現場で取材されているお二人に素朴な疑問をぶつける形で
話を進めたいと思います。

まず今季の大学ラグビーを盛り上げている関東大学対抗戦について。1位の早稲田
大学から5位の筑波大学までが競り合ったわけですけど、この要因はどこにあるの
でしょうか?

大友 筑波が着実に強くなっていることと、明治の復活が二大要因だと思います。
筑波の場合、誰が見てもわかるいい選手が今の1、2年生に増えています。これには
いろいろな要因があるのですが、僕が聞いて面白いなあと思ったのは「寮がないか
ら筑波に入った」という話です。

永田 みんな寮が嫌なんだ(笑)。

大友 上下関係が嫌いとか、他人と生活するのが苦手だとか、そういうことを試
さないまま入ってきた学生が多い……という気配がする(笑)。ほかには、この不
況のご時世に国立大学は魅力的という話も聞きます。リーマン・ショックの次の
年からいい選手たちが入ったわけですから(笑)。どこまで本当かはわからないで
すけどね。

もちろん、古川拓生監督以下のコーチングがしっかりしているのは間違いない。
戦い方が明確ですよね。意図のあるプレーが多い。

明治大学は、長い間人材を集めてきた歴史がここに来て生きた。
吉田義人監督が選手たちに「意識を高く持とう」と言い続けたことに加えて、細
谷直ヘッドコーチがトップリーグ仕込みのコンタクト練習を導入したことも大き
い。

春から今まで、試合の週でも必ず2時間フルコンタクトの練習をする日を入れてい
る。だから、早明戦がああいう展開になっても、最後の最後まで走れるし、トライ
も取れた。つまり、吉田効果と細谷効果ですね。

それから、去年の4年生がとても個性的だったので(笑)、今の4年生は3年生の時から
「オレたちはまとまろう」と話していた。だから、4年生の結束力に限れば、明治は
早稲田よりはるかに強い。

永田 それに対して元気がないのが帝京大学です。

村上 そうですね。……もしかしたら、オーバー・コーチングかもしれない。
対抗戦では、ブレイクダウンにかける人数を少なくして、去年までFW中心で戦っ
ていたのを、もう少しグラウンドを広く使うラグビーに変えようとしている。で
も、現実にはブレイクダウンにかける人数が減ったために、そこで相手に食い込
まれている。

なんか、広くグラウンドを使いたいがために起こった現象じゃないかと思うんで
すよ。去年の戦い方から脱皮しようとしているんだけど、まだ次の段階に進めて
いない感じ。

大学選手権では、結局元に戻ってガツガツFWで行くんじゃないかな。

明治と筑波は確かに去年より強くなっている。早稲田は、人材はもうナンバーワ
ン。そこに辻高志監督が来て、ブレイクダウンにこだわった練習をする。確かに
強いですよね。

永田 早明のブレイクダウンは、どちらもNEC仕込みなんだ(笑)。

●慶應は試合毎に選手の格が上がっている

村上 対抗戦の人気に火をつけたのは慶應義塾大学でしょう。慶應は本当に素晴
らしい。

大友 竹本竜太郎キャプテンが、もともと顔立ちは男前なんだけど、この1年と
いうかここ1ヶ月あまりでものすごくかっこよくなっている。キャプテンらしい、
いい顔になってきた。

永田 実力的にはどうなんですか?

村上 帝京大戦を見て、85年度に日本一になった慶應みたいだなと思いましたね。

あの時も慶應は対抗戦4位だったんです。僕は大学選手権の1回戦で対戦したんだ
けど(注・第22回大会 大阪体育大学23―30慶應大学)、事前にビデオを見て分析
してもあまり強いイメージは受けなかった。

僕らも初めて同志社大学に勝ったシーズンだから強気で、「これ、行けるんちゃ
う?」と思っていたぐらい。生田―清水のハーフ団もそれほど上手い印象はなか
った。でも、実際にやってみたら強かったし、ハーフ団もムチャクチャ上手かっ
た(笑)。

あのチームは、選手権に入って一戦一戦強くなったと思うんですよ。というか、
選手自身の格が試合毎に上がっていった。それと同じ雰囲気を帝京大戦で感じた
んです。どんな状況でも慶應の選手は状況が見えていて冷静にプレーする。それ
を見て「あ、来たかも」と思いましたね。

今回の組み合わせを見ると、2回戦が帝京大と関東学院大学の勝者で、そこを突
破すると準決勝で東海大学と当たる確率が高い。非常に厳しい組み合わせだけど、
2回戦を突破したら準決勝はすごく強くなっているかもしれない。これは面白い
カードですよ。

大友 僕は両者の決勝を見たいと思ってた (笑)。

永田 85年度の慶應も、逆転勝ちや苦しい試合が多かったですよね。いつも思
うんだけど、大学生は悔しい負けを経験したり苦戦をしてまた強くなる。だか
ら一発勝負では可哀想な気がするんだけど、確かに今季の慶應にはそういう強
くなる雰囲気がありますね。

村上 いやもう、すでに強くなっている(笑)。

大友 竹本キャプテンやHO金子大介、NO8小澤直輝といった主力選手を欠いた
状態で明治とあれだけの試合をして、竹本、小澤が戻ってきたら早稲田に勝った。

去年は、そういう選手がケガしたらそこで終わった印象でしたけど――といって
もベスト4まで行きましたけど――、今季はケガ人が出ても成績にあまり響かな
い。林雅人監督の4年間のコーチングの成果でしょうね。

永田 薫田真広元U20日本代表監督が「厳しい練習をやらせても慶應の選手は
ちゃんとついてくる」と評価してましたけど、今季の慶應を見ているとそういう
良さが出ていますね。

村上 ちゃんと理解して、彼らは厳しい練習をするんですよ。

大友 「知性ある猛練習で敵を凌駕せよ」という言葉は慶應に古くからあるん
ですよね。

村上 うん。慶應は来てますね。

●"一人旅"でリーグ戦を終えた東海大の強さと不安

永田 一方の関東大学リーグ戦は東海大の"一人旅"みたいな状況で、圧倒的
に勝ってきた分、課題や修正点が見えないまま選手権を戦うことになってしま
うのではないか――という危惧があります。

大友 その点は木村季由監督も意識していると思います。とにかく自分たちで
レベルを上げようとしている。高野進や末續慎吾を育てた陸上競技の宮川千秋
教授が指導するスプリント・トレーニングも、春だけではなくシーズン中にも
やっている。対抗戦より一週間早くレギュラー・シーズンが終わった分、今は
合宿のような形で2部練習をやっていて、そこでもスプリント・トレーニングを
入れて、自分たちでスケールを大きくしようとしている。

試合のなかでのゲームズマンシップだったり、密集のなかでの駆け引きのよう
な、厳しいプレッシャーのなかでのゲームでしか鍛えられない部分以外のとこ
ろを、選手権までにどこまで伸ばせるか。それを追い求めていますね。

まだ戦っていない強敵をイメージしながら自分たちを鍛えていく。そういう
姿勢は応援したい。個人的には対抗戦の1位から5位までの全チームと対戦させ
たい気持ちが強いですね。対抗戦のチームにとっても絶対プラスになる。

村上 東海大が強いのは明らかですよね。チーム史上、最強でしょう。帝京大
よりも強いレベルにFWは来ているし、もうちょっとFWで行ってもいいと思うの
に、きちんと展開もする。先を見据えているのかな、と思いますね。

木村監督の不安は、準決勝まで点差がつく試合になると予想されることだけで
しょう。だから、トップリーグのチームに出稽古に行くんだと思います。

木村監督は今季が13年目ですけど、2部の時代から寮をきちんと整備して、ク
ラブに規律を徹底して、そうやってチームを作ってきた成果が出た。今も早朝
にクロスカントリーをやったり、学生に授業に出るように指導したりしていま
すけど、本当に強いチームができたと思う。行ける手応えのあるシーズンですね。

永田 選手権に臨む大学生の気持ちとして、そういう万全な状態はどう影響す
るのかな。

村上 いや、学生は弱気だからオレたちが一番強いとは思っていないでしょ(笑)。

たとえば今回、1回戦で関東学院大が帝京大と対戦することになって、「強い
相手と対戦できて嬉しいです」とコメントしたけど、本音は相手が弱い方が
いいに決まってる(笑)。

だから、東海大にすればこの組み合わせは嬉しいと思いますよ。強いチームが
どんどん消えてくれる(笑)。準決勝までに慶應、関東学院、帝京のなかから2
チームが消えているし、決勝では早稲田か明治のどちらかが消えているわけで
すから。

●負けたら終わりでいいのか

永田 大学選手権は負ければ終わり。だから、4年生にも下級生にも絶対に負け
られないプレッシャーがかかる。それが大学選手権の面白さなんだと言われれば
それまでなんだけど、試行錯誤するなかでチームが強くなることを考えると、こ
の辺はどうなんでしょう? やっぱり負けると虚脱状態になる?

村上 というか、本当にそこでチームが終わる。それが大学ラグビーの面白さで
あり、一方で本当に能力を持った選手が伸びない原因でもある。

たとえば、大阪体育大学が1回戦で早稲田と当たるけど、たとえそこで負けても
次に他のチームと対戦すると選手たちの力がまたちょっと上がるのは確かでしょ
う。来年につながるんだけど、今はここで負けたらそれで終わる。もっと試合す
ればこのチームはもっと強くなるのにな……と思うことはありますよね。本当は、
もっとたくさん試合をやらせてあげたい。

今回、近畿大学が慶應と対戦しますけど、近大側は「財産になる」と喜んでいる。
もし4チームずつのプール戦で、勝っても負けても3試合できるシステムなら弱い
チームが強くなる。財産になるんですよね。そう考えると、いろいろな大学と対
戦させてあげたい。

永田 村上さんの場合、3年生で慶應、4年生で大東文化大学と選手権の1回戦で
当たって、相手はそのまま優勝まで勝ち上がった。でも、自分なりにやれたと
いう手応えもある(第23回大会 大体大9―15大東大)。そういう時の気持ちって
どうなんですか?

村上 う~ん……今となれば「ウチに勝ったチームがみんな優勝したんだよね」
という自慢話になるけど、当時は悔しかったなあ。うん、悔しかった。

慶應と対戦した時は、僕にとって初めての大学選手権で、ガチガチに緊張して
前半はもう何をやっているのかわからなかった。ハーフタイムに坂田(好弘)監
督に「勝った負けたより、お前らが試合後に表を歩けるかどうかの問題や!」
と活を入れられて、後半になって力が出てギリギリまで相手を追い詰めたんで
すけど、やればできるのにまったく力が出なかった、という感じでした。

2年目は、もう力がついているはずなのに大東大の5PGに負けたんですよ。しかも、
みんな10メートルライン辺りから。だから全然攻められた記憶がない。負けた
気がしないんですよね。

でもそれも紙一重の話で、もし相手キッカーの調子が悪くて、大体大が勝って
いたらどうなっていたんだろう。大体大の歴史としては、たぶんチームがもっと
強くなって、次の年(87年度)に国立競技場で早稲田に大敗しなかっただろうし
(3―31)、清宮克幸キャプテンの時に早稲田と準決勝で対戦した時も勝ったかも
しれない(89年度第26回大会 12―19)。

そう思うと、負けたら終わりの怖さを感じる。それが面白いところでもあるけ
ど、なんかもったいないですよね。

永田 う~む、説得力があるな。

村上 でも、難しいのは大学生の意識に激しい個人差があることですね。正月
を越えたいと思っている学生もいれば越えたくないと思っている学生もいる。
そういう部員が混在しているところが大学選手権を改革する時に一番難しいと
ころなんです。

たとえばトップリーグみたいに強いチームを集めたリーグを創ろうとすると、
それが嫌な学生もいる。それならもう、大学でラグビーをやりたくないと思っ
てしまう。意識が低い奴がいるんですよ、本当に(笑)。みんなが意識が高いチ
ームはいいんですけど、でも、大半のチームにそういう選手がいるんじゃない
ですかね。

永田 その分、監督やコーチ、キャプテンの手腕が問われるわけですね。

大友 難しいと思います。たとえばある大学に、ある日優秀なコーチが来て
「おまえら、頑張れば日本一になれる」と言われても、そこでやってるのは
ワセダやメイジや同志社に推薦してもらえなかった選手で「オレたちの今ま
でを知らないのに勝とうと言われても困る」みたいな気持ちになってしま
う……というような例も聞いたことがあります。日本一を目指すつもりはな
くて、ラグビー以外にも時間を使いたいからその大学に入学した、というの
なら、強制はできないというか。

永田 なるほど……。で、関西リーグはどうなんですか(笑)?

●大きく様変わりした関西の大学ラグビー

村上 今季は久しぶりにたくさん試合を見ました。面白かったですよ、ラグ
ビーが。工夫しているんですよ、ものすごく。これまで大体大や京都産業大
学が大学選手権に出てきて負けた時とは、イメージが全然違う。きちんとした
コーチングがされていて、それぞれにポリシーもある。でも、身体がものすご
く小っちゃい。

この間の早明戦の明治FWの平均体重が113キロでしたけど、優勝した天理大学で
90キロぐらい。近大なんかもっと小っちゃい。LOでも170センチ台の選手がいる。
ただ、関東の大学に比べて一回り小さいんだけど、その分必死で工夫しいてい
るからこそラグビーが面白い。

永田 天理と摂南大学の試合をテレビで見ましたけど、天理いいですね。外国
人の両CTBがいるのに外国人の強さに依存したラグビーとは全然違う。確かに
面白かった。

村上 天理は、大学選手権で対戦すると関東のチームに負けるかもしれないけ
ど、シーズンを通して戦えば関東大学リーグでも上位に入ると思いますよ。メ
チャクチャ質の高いラグビーをする。

夏合宿で早稲田のBチームに勝った時に、早稲田の関係者が「こんなにいいラ
グビーをするんだ」と驚いたぐらいですから。もはや天理の弱点は小さいだけ
だと思います。ラグビーの質では参加16校のなかでも相当上位に入るでしょ
うね。

大友 1回戦の大東大戦が面白そうですね。

村上 でも、2回戦の東海大戦は苦しいでしょう。小さいから制圧されちゃう。

永田 悲しいな、昔のジャパンみたいで(笑)。

村上 本当に昔のジャパンみたいですよ。接近プレーがメチャクチャ上手いし、
あの横井章さんが「あのフロント・スリーはたいしたもんや」と誉めていたぐ
らいですから。

●同志社が勝てない理由

永田 その一方で同志社大学が選手権に出られなかった。でも、このところの
トップリーグでは同志社出身の選手が活躍している。選手の質は高いはずなの
にどうしたんですか、同志社は?

村上 あるコーチによれば「それは神戸製鋼が勝てないのと同じ問題だろう」と。
つまり、これまで個人のスキルに頼ったチーム作りをしてきたチームが、個人
のスキルがちょっと下がっているのに同じチーム作りを目指すとどんどん弱く
なるという問題。

今までは、何人かいた優れた選手を軸にチームを作っていたけど、今は早稲田
よりは才能で少し落ちる。関西でも、関西学院大学なんかとあまり才能のレベ
ルが変わらなくなっている。そういうチームがスキルに頼ったチーム作りをす
ると、弱くなりますよね。

大友 ピカイチのレベルが下がって、その次のクラスの選手のレベルはどうな
んでしょう?

村上 全体が普通になってますね。
正海智大とか大久保教全とかピカイチの選手は同じレベルなんだけど、彼らが
チームを引っ張らないといけない。それならば、ちゃんとした組織を作らない
と勝てないんですよ。

ピカイチの選手が抜けて小粒になった時に勝てなかった神戸が、今年になって
ラグビーを変えたように、同志社も組織でしっかり戦うようなラグビーに変え
ないといけない。

今季は数年前から出ていたそういう問題に気づかなかったのが敗因でしょう。
でも、今の選手層なら、まだ立て直せる。ただ1年生には高校ジャパンもいない
し、部員が16人しかいない。早急に手を打たないと。

大友 時を同じくして、大学選手権優勝経験のあるチームが3大グループで全部
入替戦に出る。日本体育大学、法政大学、そして同志社。何か、偶然では片付
けられない巡り合わせを感じますよね。まあ、法政はちょっと事情が違いますけ
ど。

村上 人材が変わったのに同じチーム作りをすると、こういうふうになるんで
すよね。

●より良い大学選手権のシステムとは

永田 大学ラグビーは立ち位置が非常に微妙で、将来の日本代表の強化だけに
特化できない部分がずいぶんあって、学生自身もそれでいいと思っているところ
がある。

ただ、レギュラーシーズンからどう変えるかを議論すると大変なので、とりあえ
ず大学選手権をどう改革すればいいのか。試合数が増えてみんなの経験値が上が
るようなアイディアはありませんか?

村上 僕は東西の大学がもっとたくさん試合ができるのがいいと思う。去年は
天理と摂南が1回戦で当たってすごく残念だったけど、選手権で関東のチームと
試合をすれば刺激を受けて、いろいろなアイディアが出てくる。

たとえば天理は、2回戦で東海大と試合したことで木村監督といろいろ話して、
寮で3食食べられるように改善したり、さまざまな影響を受けた。それは単に人
から話を聞いただけではわからない部分。

実際に試合をして、「なんでこいつらこんなに強いんだ」と思った時に初めて
「そんなことしてるんだ」と納得する。僕が東西のチームが対戦した方がいいと
思うのは、そういう刺激がさまざまなアイディアを生む源になるからなんです。

永田 以前一度だけW杯方式で大学選手権をやった時に、同志社が関東学院に予
選リーグで負けたにもかかわらずベスト4に残って準決勝で早稲田を追い詰めた。
それを見た時に、大学生って刺激を与えると短期間で伸びるんだと痛感しました。

そこが、一発勝負の大学選手権の在り方を変えたいと思ったきっかけで、負けて
終わりじゃなくて、負けたショックを、力を生む刺激に変えられるシステムが
必要では……と思うんですが。

大友 この時は1回戦を終えてから8チームを2つのグループに分けたんですよ。
だから割りにいいカードになった。現状で出場16校を単純に4校1グループのW杯
方式にしても、そんなに面白いカードは増えないですよね。逆に2グループだと、
同リーグ同士の対戦が増えてしまう。

永田 でも、社会人大会をノックアウトからW杯方式にした時に、開幕戦に神戸
製鋼対サントリー戦を持ってきて、試合も引き分けというドラマチックな展開
になった。そういうプロモーションの仕方があってもいいですよね。

村上 今のシステムだと早く負けるチームがどんどん弱くなる。だから、最初は
実力差があっても、しばらくガマンしてその方式でやっていれば、だんだん強い
チームが増えてくる。数年後には強いチームが16揃うことだって可能でしょう。
今のシステムでは、福岡大学は全然経験値を増やせないですからね。

大友 あとは費用の問題ですよね。
個人的には費用対効果を考えると、そこまでやる必要があるのか疑問。僕は、
ちょっと乱暴ですけど、極端な話、大学選手権を8チームに戻して早く終わらせ
て、やる気のある選手をポスト・シーズンにピックアップできるようなシステム
の方がいいんじゃないかと思う。そのあとで学生日本代表なりU23日本代表なり
を編成して、そこでやる気のある選手を呼んで鍛える。

それなら大学選手権に出場できないチームからでも選手を呼べるし、今までの
大学選手権のドラマ性も担保できる。選抜チーム構想はおとぎ話的かもしれない
けど、本当は現実的じゃないかと思う。

永田 ただ、そういう選抜チームを作るなら、出口に毎年定期的に行われる
国際試合が欲しいですよね。

大友 それは絶対に必要ですね。

永田 去年JWCが日本で開催された時に、U20の経験値の低さが問題になりました
けど、この経験値は単純な試合数ではなくて、実力の競ったチーム同士が試合を
したり、自分より力が上の相手に挑戦することでしか高くできない。それが、
大学選手権をW杯システムみたいにするのがいいのかな、と考えるようになった
きっかけなんです。

●大学選手権とジャパンの強化は別

村上 ただ、U20のゲーム経験の少なさは国内の問題ではないですよね。U16
ぐらいからどんどん国際試合を経験して、U20ではかなりの試合経験を積んでいる
ようにしないと日本代表の強化にはつながらない。各エイジ・グレードで国際試合
の経験を積む方が大事でしょう。

僕は、日本代表になれるような選手の強化と大学選手権をどうするかは、分けて
考えた方がいいと思います。あくまでも大学選手権の改革は大学チームを強くす
るための物であるべきだろうし、それとジャパンの強化は別ですからね。

大友 大学の試合を増やしても、それは大学レベルのなかでの経験にしかならな
い。むしろ、ハイパフォーマンスマネージャーの岩渕健輔さんが提案しているよ
うに、トップリーグのチームといっしょに練習するような形の方がいいんじゃな
いか。

たとえば東芝のブレイクダウンの練習に入れば、「なぜこの人はこんなスピード
でブレイクダウンに入れるんだろう」とか「体重130キロの人がなんでオレより
速く走れるんだろう」と思う。そういう経験をする方が、周囲に自分より強い選
手のいないチームのなかで健気に頑張るよりもプラスの経験になるはず。

幸いトップリーグのチームにはインターナショナルの選手がいるから、そういう
日本ラグビーの財産も活用できる。国内で済む話だから経済的にも安くあがると
思いますよ。

永田 確かに同じグレードのなかで強化をするのは限界ですね。

大友 ここで議題に上がっている選手たちは、そもそもそのグレードを超えて
いるわけですからね。

永田 本当にもったいないと思うのは、大学を卒業してトップリーグでプレー
できるレベルになるのに2年ぐらいかかって、それから日本代表に選ばれてW杯
に出ても、最初のW杯ではまずペシャンと鼻をへし折られて終わる。

そこから4年間必死で努力して次のW杯でいいパフォーマンスをしても、その時に
はもう年齢は30歳間近。次のW杯はもう難しい。そこが一番可哀想だと思うし、
何とかしたい部分なんですよね。

大友 それはそうですね。

永田 だったら、たとえば大学チームを4週続けてトップリーグのチームに挑戦
させるような仕組みを考えてもいいんじゃないかと思うんだけど……。

大友 いや、それは違うと思う。それでは学生の身体がもたないし、トップリ
ーグにとっても収穫がない。

そもそも大学チームを大学チームのままで強くするには限界があると思うんで
すよ。より上を目指す志の高い選手がトップリーグのチームで武者修行したり、
あるいはチームごと3週間くらい合同合宿をして強くなることはあると思うけど、
トップリーグとはそもそもカテゴリーが違う。

村上 そうそう。大学チームをトップリーグのレベルにするのは無理だし、
必要がない。そうではなくて、そのなかに何人かいる、将来日本代表になりそ
うな選手をいかに引き上げるかが問題なわけですから。

永田 なるほどね。

村上 それを考えると、日本選手権は本当は怖いんですよ。

大友 10年前からすでに危険だという声が、社会人の側から出ていたし。学
生の側は「死んでもいい」くらいの気持ちで挑戦するかもしれないけど、ラグ
ビーとしては死なれたら困るわけです。

村上 トップリーグはジャパンを強くするために立ち上げたんだから、ジャパ
ンは基本的にトップリーグから選ぶべきでしょう。エイジ・グレードの選手た
ちは、若い頃から国際試合の経験をどんどん積ませてコアな選手を作った方が
いい。

それから、これは岩渕健輔ハイパフォーマンス・マネジャーの仕事かもしれ
ないけど、大学レベルでこれぐらいのフィットネスは持っていて欲しいという
水準を示すのは有効でしょう。せっかくいい選手が走らないで終わってしまうの
はもったいないから、トレーニングだけはスタンダードを決めておいた方がいい
と思いますね。

<以下、次週に続きます!>

★カーワンジャパンの軌跡2 出村謙知━━━━━━━━━━━━━━━★
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●JKが最も嫌うこと

シェーン・ウィリアムス。

170センチという小兵ながら、ウェールズ代表およびブリティッシュ&アイリ
ッシュライオンズとして計77キャップを獲得。世界歴代3位である計53トライを
テストマッチで記録してきた名WTBである。

2000年に代表デビューした当時の体重は70キロにも満たなかったが、現在は
ウェイトトレーニング効果もあって、80キロにまで、その数字を伸ばしている。

「サイズのない選手はシェーン・ウィリアムスにならなければ……」
JKが体格の劣る日本人選手に求める理想像とも言えるウィリアムスは、確かに
肉体改造によってタックルされても簡単には倒れない、ボールキープもできる強
いWTBになった。恐らく、デビュー当時のままのプレースタイルでは、10年に
渡って世界の一線で活躍することは不可能だっただろう。

JKは、何よりも「不安定さ」を嫌う。
有望選手が日本代表から漏れる際の落選理由でたびたび取り上げられるのも、
「プレーに波がある」ということ。

JKの判断基準では、サイズがないという事実が不安定さにつながる要因と見ら
れているのもまず間違いない。

極端な話、10年前の雷光のようなスピードとサイドステップはとびきり凄いが
ひ弱さは隠せないウィリアムスなら、JKジャパンのセレクションから落とされ
るはずだ。

確かに、個人的にも10年前と現在のウィリアムスを比較した場合、2010年版
の方が全体的に素晴らしい選手になっていると思う。

その一方で、恐らくは10年前、70キロの体重で世界の列強と対峙したからこそ、
いまのウィリアムスがあるのも間違いないだろう。そこで感じた自らに足りない
ものをその後の努力で身につけてきたからこそ、08年にはかのダン・カーターな
どを抑えて「IRBインターナショナル・プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」に選
ばれるまでの選手になったのだ。

●サイズによって扱いが変わる

「サイズがない選手にもチャンスがないわけじゃない」と主張するJKだが、サ
イズのない選手がJKジャパン入りのチャンスをつかむためには、まず先にその
選手自身が現在のシェーン・ウィリアムスのレベルに到達することが求められて
いる。「JKジャパンに入るのはそれからですよ」と。

その一方で、前回一例を紹介したとおり、サイズのある選手に対するJKジャパ
ンの門戸は過去に類例がないほど広い。

この秋のロシア戦において32歳で初キャップを獲得したFB田邉淳(三洋電機/
170センチ、73キロ)の存在が象徴しているとおり、サイズのない選手にはジ
ャパン以外のところで成長してくることを課し、サイズのある選手は実績が皆無
でもスコッドに選んで代表の中で成長させることを厭わない。

いい悪いは抜きにして、JKジャパンという組織には、サイズによって扱いが
変わってくる傾向があるのは、紛れもない事実ではある。

<以下、次号に続く>

★大友信彦の今週はどこに行こう? 2━━━━━━━━━━━━━━━★
*1はこちら http://k.d.combzmail.jp/t/596q/907r1ry0qgbx36ktdc

いやあ、慶応×帝京、早稲田×明治、どっちも素晴らしい試合でした。特に慶応の
竹本キャプテン、試合毎に顔がキリリと引き締まって、見る見るいい男になっ
ていきます。澄んだ冷気の下(この週末は暖かかったケド)、身体をぶつけあう
選手たちの激闘を見る幸せ。まさに「真冬の決闘」(84年だったか?の『ナン
バー』ラグビー特集のキャッチです)の季節ですね。

さて、身体ひとつしかないラグビー記者の悶々ぶりを紹介するこの連載。さて
今週はどこへ行こう。

●12月11日はどこへ行こう?

12月11日(土)。まったく迷いません。東芝×神戸製鋼と三洋電機×サント
リーのダブルヘッダー、それも最も交通の便がいい聖地・秩父宮。今季で引退を
発表している大畑大介は、もしかしたらこれが秩父宮でのラストゲームになるか
もしれない。

前節までの順位は三洋が1位。東芝が2位。サントリーが3位で神戸は5位。
トップリーグ5強のうち4チームをまとめて見られるわけです。まったく、トッ
プリーグは気前がいいにもホドがあると思いませんか? 土日に分けてくれれば
両方ともお客さんをガッチリ呼べる黄金カードなのに。

むしろ、メディアとしては第1試合の取材をしないわけにはいかず、とはいえ
第2試合も最初から見たい…と、アンビバレンツな恨み節まで浮かんできます。
ともあれ、お客さんは国内最高レベルの2試合を堪能して下さい。当然かもしれ
ませんが指定席は早々に完売。自由席も含め、7日までに約1万枚が売れている
そうです。心配な方は、念のため早めに前売り券をどうぞ。

もしも身体がふたつあったら? 熊谷で行われるリーグ戦グループ入れ替え戦
(法政が出る)、山梨・小瀬で行われる、リコーVSクボタ(あらゆるチームと
接戦するチーム同士の戦い!)にも惹かれるけれど……きっと、秩父宮の第1試
合を両サイドから写真撮って、その後は第1試合の取材と第2試合の観戦に分か
れるだろうなぁ。

●12月12日はどこへ行こう?

12月12日(日)。熊谷では対抗戦グループの入れ替え戦。リーグ戦の法政に
続き、この日は大学選手権優勝2回の名門・日体大が出場、Bブロック2位の
明学大と対戦します。

しかし、この日も記者の本命は秩父宮。第1試合は関東大学ジュニア選手権決勝
の慶大×東海大、第2試合はトップイーストの三菱重工相模原×横河ですが、
注目は第1試合の関東ジュニア決勝です。

関東大学ジュニア選手権は1979年から行われ、今季で32回目ですが、
2000年以降の10年間のジュニア優勝校のうち、実に8校が大学選手権でも
優勝。高校時代からのスター選手や外国人留学生などは、すぐに一軍に上がって
しまうので、ジュニア選手権にはあまり出てこない。

つまりジュニア選手権は、一握りのスター選手に頼らないチームの実力が分かる
大会なのです。今季のジュニア選手権は、ファーストフェイズの6校総当たり戦
で1位明大、2位帝京大、3位慶大、4位東海大、5位早大、6位関東学院大と
なり、準決勝で東海大が明大を53対24で、慶大が帝京大を38対26で、そ
れぞれ破って決勝に進出。どっちが勝っても初優勝であり、大学選手権の行方を
も占う一戦、いやあ楽しみです!

ご愛読ありがとうございました。
次号もお楽しみに!
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