ラグビー! ラグビー!
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*これは12月10日に創刊されるメールマガジン「ラグビー!
ラグビー!」のプレ創刊号です。今年中に有料メルマガとする
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■■■  ラグビー! ラグビー! プレ創刊号    ■■■

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■主な目次■

□創刊の辞 永田洋光

特集
□日本ラグビー最前線

◆サモア、ロシア戦総括 永田洋光
―あの敗戦は必然だったのか?

◆日本ラグビーの今 村上晃一
―今の大学ラグビーは面白い!

連載コラム
◆カーワンジャパンの軌跡1 出村謙知
―カーワンジャパンを最も知る男の必読リポート

◆大友信彦の今週はどこに行こう? 大友信彦
―あらゆるラグビーを網羅する目利きが選んだ今週の注目試合とは?

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★創刊の辞  永田洋光━━━━━━━━━━━━━━━★

<ワールドカップは夢のような大会だ>

ワールドカップは夢のような大会である。
世界各地域から予選を勝ち抜いた国や地域と、前回大会でシード権を獲得した
国や地域が合計20チーム、一堂に会して48試合を戦って「世界一」の座を奪い
合う。

1987年の第1回大会から2007年の第6回大会まで、生まれた名勝負は数知れず。
波瀾万丈のドラマあり、奇跡のアップセットあり、誰にも予想できないような
ドラマが次々に起こった。

そんなワールドカップが、2019年に日本にやってくる。

千載一遇。

そう、これはまさに千年に一度巡ってくるかこないかの最高のチャンスである。
人間の強さとは何か。弱さとは何か。
誇りを持った世界最強のアスリートたちが「戦う」ということはどういうこと
なのか。

あなたはリアル・スポーツの本質に触れて初めて、これまで見ていた競技がま
ったく別種のものであったことに気づき、目覚めて愕然とするだろう。
それが、人知の限りを尽くした戦いの場――つまりワールドカップなのである。

2009年7月、ワールドカップの日本開催が決定したとき、日本全国のラグビー
関係者は狂喜乱舞して「夢」が現実になる日を心待ちに数えるようになった。

<情報が少なすぎる!>

しかし、それから1年あまりの時間が経過して、ワールドカップは未だにすべ
てのラグビーマンたちを魅了する「夢」たり得ているだろうか。

残念ながら、日本にワールドカップの存在を身近に感じるラグビーマンは少
ない。

これまでは"遠い何処か"で行われる他人ごとの大会だった……。
日本代表が活躍できない大会を見ても仕方がないじゃないか……。
ワールドカップと言っても、サッカーほどには盛り上がらないだろう……。

大会を身近に感じられない人々は、各々に身近に感じられない理由を列挙して
は、19年がまだ遠い未来であることを言い訳にして、ワールドカップから関心
を失いつつある。

関心を寄せても関心に応えてくれる情報がないために、ワールドカップを所詮
は他人ごとだと思い直して距離を置く人々もいる。

確かに情報は圧倒的に少ない。

日本代表の戦いの軌跡すらきちんと総括されて報じられているとは言い難い。
ましてや、なぜ世界各国で人々が熱狂し、今や夏季五輪、FIFAワールドカップ
に次ぐテレビ視聴者を動員する魅力を持つのかは、誰も説明してくれない。

これまでの6大会がそうであったように、日本にいる限り、ワールドカップは断
片的に情報がもたらされるだけの"マイナー大会"でしかないだろう。

けれども、いつまでも情報難民のままでいることに、あなたは満足できるだろう
か。19年になって、ある日突然始まったお祭り騒ぎに飲み込まれ、ただただ流れ
に身を任せるだけの受け身な観客でいて、せっかくの日本開催を本当に楽しめる
だろうか。

ワールドカップの熱狂のなかで我を失い、流れに身を任せるにしても、もう少し
主体的な準備をして、覚悟の上で熱狂に飲み込まれる方がより大きな楽しみをも
たらすのではないか。

<ラグビーは今も未来も魅力に溢れている>

私がメールマガジンを創刊するのは、一人でも多くの人にワールドカップとは何
かを理解してもらい、主体的にこの大会を楽しんでいただきたいからである。

ラグビーは今、長年続く観客動員力の低下に歯止めをかけられずにいる。
一部の大学ラグビーだけは相変わらず集客力を誇ってはいるが、日本全体のレベ
ルで見れば、それはほんの一部のマニアックな現象でしかない。

ラグビーから魅力が失せているのか。
それとも、ラグビーではなく"日本の"ラグビーが問題なのか。
それとも、ラグビーの魅力が正しく伝えられていないのか。
考えられる理由はいくつもあり、そのどれもが正しく、またどれもが少しだけず
れている。

長年ラグビーを取材し続けて、これだけは言える。

かつても、今でも、そして未来も、ラグビーは魅力的であり、最高に面白い競
技である。

そして、その魅力と面白さを伝えることが、長年現場を踏んだ者の責務である。

だからこそ、日本ラグビーの今を正確に伝えたい。
日本のラグビーの今を照らし出し、スポーツという座標に正確に映し出して、
この競技をもう一度日の当たるところへと導きたい。

本誌には私と思いを同じくする執筆者が結集し、それぞれがそれぞれの語り口で
それぞれのワールドカップを、ラグビーを、語ることになる。

やがて19年へと続く大きなうねりとなる日を夢見て、私たちは細々とではあって
もラグビーの今を語り継ぐ。

それが、このメールマガジンに結集した私たちの思いなのである。

★日本代表テストマッチ総括 永田洋光━━━━━━━━━━━━━━━★

<ジェームズ・アレジは必要なのか?>

サモア、ロシアというW杯出場国とのテストマッチが、10月30日、11月6日に東京・
秩父宮ラグビー場で行われた。

今年は春先にアジア5カ国対抗が行われたものの、率直に言って格下相手のテス
トマッチ。だから、感覚的には"今年初めて国内で行われるテストマッチ"だっ
た。

日本代表は今春、アウェーのパシフィック・ネーションズ・カップ(PNC)でサモア、
トンガを破って世界ランキングを12位まで上げている。PNCを見られなかった身に
は、日本代表の"強さ"を身近に体感する絶好の機会だった。

しかし、期待はもろくも崩れ去った。

10月30日の東京地方は台風の影響で朝から風雨が吹き荒れ、しかも気温が低下し
て観戦するには最悪のコンディション。それでも秩父宮には3743人の観客が詰め
かけた。

だが、日本代表が観客席を沸かせたのは試合開始からわずか10分程度。
前半2分にSOジェームズ・アレジのPGで先制すると、7分にはNO8ホラニ龍コリニ
アシがあっさりとトライを奪い(ゴール成功)、10―0とリードしたのはいいが、
あとは悪条件に恐れをなしたように慎重なゲーム運びに終始して、グラウンドか
らの熱気がまったく伝わらなかった。

おまけに、PGで点差を詰めたサモアが後半29分にSHカーン・フォトゥアリイのト
ライ(ゴール)で逆転勝ち。踏んだり蹴ったりのテストマッチだった。

特にまったくいいところがなかったのが、イングランドのノッティンガムから呼
ばれたアレジのプレーぶり。

なぜ彼が日本代表なのか――猛烈な残暑のなかで開幕したトップリーグがNTTコミ
ュニケーションズの活躍などで盛り上がり、各チームで頑張る選手たちの残像が
残っている目には、アレジを起用する必然性が理解できなかった。

いや、ジョン・カーワンHC(以下JK)が日本代表に起用した直後に足を負傷し、活
躍が期待された07年W杯を棒に振っただけに、JKにすれば何とかしてやりたいとい
う温情があるのかもしれないが(何しろアレジはもう日本以外の国で代表にはなれ
ない)、そうした事情は理解できても、納得には至らない――と言い直そう。

同じように07年にニュージーランドから日本に呼び寄せられ、W杯にも出場しなが
ら、そしてその後生活の拠点を日本に移したにもかかわらず、それ以後まったく
代表に招集されていない小野晃征と比べたとき、納得できない思いはさらに強く
なる。

小野は今シーズン、所属する福岡サニックスブルースではインサイドCTBとして活
躍。広い視野と巧みなボールさばきで前半節の躍進を支えた。JKは「小野はまだデ
キにムラがある」と言うが、サモア戦を見た限り、アレジのムラもかなりのものだ
った。

あるいはNTTコムの司令塔として注目を集めた君島良夫のような新しいSOも出てき
たが、彼らに対するJKの評価は「防御に不安が残る」というもの。しかし、同じ
評価がアレジに下されても誰も疑問には思わないだろう。

JKは、来年母国で開催されるW杯で日本代表を率いてカナダとトンガを破ることで
自らの正しさを証明する考え。そのためには意思の疎通がスムースで手堅い戦い
方ができるニュージーランダーの存在が不可欠なのだろう。

だが、果たしてその目論見は成功するのか。

<サモア戦とロシア戦はファンの共感をどこまで獲得できたのか?>

今の日本代表を見ていると、常に一定レベルの戦いができるところまでは進歩し
てきた。

フロントローが相手バックスとのワン・オン・ワンであっさり抜かれたり、組織
防御に穴が開いて大量失点をする場面は少なくなった。日本代表のボール支配率
は相手を上回るぐらいまで上昇し、ラックからボールが出ただけで観客が総立ち
になった大昔の日本代表を知る身には隔世の感がある。

しかし、それだけ安定的にボールを連続的に獲得しながら、トライを取りに行く
のはキックパスや相手防御の裏に転がすグラバーキックがほとんどだ。そして、
あとはモール。

ラグビーの質が変わり、ゲームの構造も変わった。サインプレー一発でトライを
奪えるような状況がなかなか起こりえないことは十分に理解しているが、相手の
防御をすり抜けるようなプレーを見せたのが、日本代表ではなくてサモア代表だ
った(逆転トライに至る動きはまさにそう)ことは、もっと真剣に検証されるべき
だろう。

一週間後にロシアに大勝した(75―3)と言っても、格下相手にどれだけトライを
奪おうが、それで強さが証明されたわけではない。

昔から言い尽くされたことだが、日本代表が海外の強豪国に力で対抗しようとし
ても、互角になるのがやっとという現実は今も変わらない。力負けによる失点が
なくなった分ゲームが常にタイトになったのは確かだが、それでは善戦が関の山。
おそらくW杯で勝つのは難しい。

単純にチームの伸び率を考えても、"素の力"だけで悪条件のなかで日本を破っ
たサモアと、常に一定の力でプレーする日本代表とでは、本番における"化け方"
に大きな差が出るのは当然のことだろう。

日本代表のゲームプランが力と力のぶつかり合いでもいい。
モールからトライを積み重ねるのが得点源になっても、それでトライを奪えるな
らばOKだ。

しかし、それだけで本当にW杯で勝てるのか。
相手が最高の状態に仕上げて臨むW杯本番では、最後の最後に勝負を分けるのは、
とっさの閃きや機転である。言い換えれば、土壇場での底力の大きさを決めるの
はその国に固有のラグビー文化なのである。

時間にして1分。いや、ほんの一瞬でいい。
日本のラグビーが1世紀以上にわたって積み重ねてきた柔らかいスペース感覚や、
相手防御に小さな穴をうがつ巧みで緻密な動きが勝負を決める瞬間に見られたな
ら、日本はW杯で戦うに相応しい国だと胸を張って主張できる。

今問われているのは、日本代表の戦い方とは何か、という本質論なのである。

 

★日本ラグビーの今 村上晃一 ━━━━━━━━━━━━━━━★

今年の大学ラグビーは面白い。実力伯仲の上位陣、奮闘する下位陣、そして、崖
っぷちに追い込まれたチームの大逆転と、内容も豊富で、さまざまな楽しみ方が
可能だ。この流れは、12月19日から開幕する大学選手権まで続くだろう。

リーグ別に見て学生王者を狙えるチームが最も多いのが関東大学対抗戦Aだ。序盤
戦で上位陣を苦しめぬいた筑波大も含め、5チームは大学トップ4以上を狙える戦
力だ。

上位4校は実力が拮抗しているが、11月3日に全勝対決を繰り広げ、早大が帝京大
を、明大が慶大をそれぞれ下した。早大はパワフルな選手が揃う帝京大をブレイ
クダウン(ボール争奪局面)で圧倒してゲームを支配。前年度学生王者からの勝
利に、今季より指揮を執る辻高志監督も「体を張ってくれた。見事な勝利です」
と選手を称えた。

明大も慶大の厳しいディフェンスをものともせず、明大の哲学である「前へ」を
体現するように前進を続けた。最終スコアは、20-17。「今年は地上戦を制した
い」と就任2年目の吉田義人監督が言っていた通りの戦いぶり。明大は帝京大も下
し、「重戦車FW」が復活の兆しを見せている。

11月23日、伝統の早慶戦は、22,121人という今季の日本ラグビー最高の観客数。
今や学生NO1のタレント集団である早大の攻めを慶大が低く突き刺さるタックルで
食い止め続けた。ディフェンスラインを崩すことなく、規律を守ってプレッシャ
ーをかける慶大の集中力は素晴らしかった。

早大はトライ寸前、インゴールでの2度のノックオンを始め、チャンスを執拗な
タックルに阻まれ今季初黒星。ただし、もう一度戦えば勝敗がひっくり返る可能
性は十分あり、この4チームが大学選手
権の軸になるのは間違いないだろう。

これら対抗戦上位校すべてに勝つ可能性を持つのが東海大である。所属する関東
大学リーグ戦1部では、全勝でひた走り、すでにリーグ優勝を決めている。日本代
表のマイケル・リーチ、決定力抜群のFB豊島翔平らを擁し、大型FWながら展開
力もある、なんでもできるチームに仕上がった。悲願の頂点は手の届くところに
ある。

関東大学リーグではパワフルFWの流経大が躍進しているが、序盤で苦しんだ法大
が最後に来てリーグを盛り上げた。10月31日の秩父宮ラグビー場では、関東学大
に一時24点差をつけられながら怒濤の5連続トライで逆転。伝統の猛タックルが蘇
り、11月20日には東海大をも苦しめた。序盤戦の黒星が影響して選手権出場は他
大学の結果次第。

関西大学Aリーグは、天理大が軽量FWながらリアクションの良さと無尽蔵のスタ
ミナで首位を独走している。SO立川、CTBハベア、バイフという技巧派トリオのラ
インブレイクの上手さは大学随一だろう。関西のチームは、人材の関東流出で全
体に軽量FWが多いが、その中で工夫された戦いをするチームが増えた。昨季、
一年だけBリーグに転落していた近畿大も、トップリーグのサニックスのように果
敢にボールを動かしている。

BKラインでボールを動かしてディフェンスを崩そうとするチームが全国的に増
えているのは、日本ラグビーにとって好ましい傾向だ。願わくば、最後の全国大
会になっても固くならず、練習で磨き上げてきたスタイルを出し切ってほしいも
のだ。

 

★カーワンジャパンの軌跡1 出村謙知━━━━━━━━━━━━━━━★

旧知のベテラン記者が思わず驚嘆の声を上げた。
「ロシアよりジャパンの方がデカいなんて!」

11月6日に行われた日本対ロシアのテストマッチ。先発フィフィティーンの平均
身長、平均体重ともに、カーワンジャパンはロシアを上回った。確かに代表メン
バーで比べてみた時、日本がロシアよりもサイズがあるなんて、どんな競技でも
ちょっと考えにくいことではある。

1980年代から日本代表を追ってきた冒頭の記者が驚くのも無理はないのだが、
07年にJKことジョン・カーワンヘッドコーチが就任以降、日本代表のほぼ全て
の試合を取材してきた立場からすると、「サイズでは負けないジャパン」の存在
は、全くもって驚くには値しない。

先発15人の平均で比較するなら、日本が184.7センチ/100.5キロで、
ロシアが184.6センチ/97.8キロ。6年前、同じロシアと対戦した時の
日本代表の平均身長は181.9センチ、体重は92.1キロであり、この6年
間でラグビーの日本代表は平均身長で約3センチ、同・体重で8キロ以上も大き
くなった計算になる。

ちなみに、今回の日本・ロシア戦と同じ日に豪州と対戦したウェールズ代表の平
均身長/体重は186.5センチ/102.8キロ。

もはや、日本は世界でも決してサイズの小さなチームではないのだ。

自らも世界を驚かせた大型WTBだったことも影響しているのか、JKがサイズ
のある選手を好んで起用する傾向があるのは、紛れもない事実と言っていいだろ
う。ロシア戦では右PRに191センチ、115キロの藤田望が代表初先発とな
ったが、ホンダヒート所属で日本のファンがほとんど目にしたことのない25歳の
PRも、そのサイズがなければこんなに早くキャップホルダーになってはいなか
ったはずだ。

この6月のパシフィック・ネーションズカップのフィジー戦では、JKは同じポ
ジションに190センチ、115キロの仲村慎祐(22)を起用。ジャパンのスク
ラムは崩壊し、試合後、「メンバー選考に関して『セットのところをしっかり見
てくれ』とJKに言おうと思う」と菊谷主将が思い詰めた表情で語らざるを得な
かったほど、敗戦の一因となった。

他にも、北川勇次、木津武士など、トップリーグで実績のない若手がカーワンジ
ャパンで抜擢される場合、選ばれるのはサイズのある選手ばかりと言っていい。

「サイズのない選手にもチャンスがないわけじゃない」と、JKは言う。

ただし、その後にはこんなフレーズが続いたりする。

「彼らは、シェーン・ウィリアムスにならなければいけない」……。

<以下、次号に続く>

 

★大友信彦の今週はどこに行こう? ━━━━━━━━━━━━━━━━★

北国からは雪の便りが。本格的な冬の訪れと合わせるように、各地の地域リー
グ戦が大詰めを迎えてきました。
 
<まずは先週のおさらい>

27日(土)は手堅く秩父宮のトップリーグ再開ダブルヘッダーへ。第1試合
のトヨタ自動車×リコーが予想外に面白かった! リコーの頑張りもあったけ
ど、トヨタのSOアイイ・WTB水野のホットラインはスリリングです。

サントリー×NTTコムはちょっと差がついたけど、元チームメイトの小野澤
と栗原がハイパンを競り合う場面はグッと来ました。

28日(日)はさんざん迷った末、柏の葉へ。決め手は「赤大畑」。神戸の関東
での試合は12月11日の東芝戦があるけれど、ジャージーはセカンドの青に
なる可能性が高いんです(個人的には、カラークラッシュの際はホスト側が譲
ってた昔のスタイルが好きだったなあ)。

フォトグラファー兼任記者としては、「赤大畑」かつ屋外スタジアム、しかも好
天ということで最終的に決断。結果は大畑のセンセーショナルなトライも見れ
た&撮れて、YES! まあ、秩父宮の東海大×関東学院大はテレビもあった
から、なんだけど。

さて、今週末はどこへ行こう。

<まず4日(土)はどこへ行こう>

新聞(東京中日スポーツ)にも出稿する記者としては、どうしたって秩父宮の
筑波大×日体大、慶大×帝京大のダブルヘッダーが本命です。慶大は勝てば6
勝1敗。翌5日の早明戦で早大が勝てば早慶明が並ぶので、慶大も対抗戦優勝
へ可能性が繋がります。

なお対抗戦グループでは勝ち点がなく、3校が3すくみになった場合は当該対
戦のトライ数で順位を決定です(ここまでは慶大が4、明大が3、早大が1)。

個人的には、早慶戦で3度も相手のトライを阻止するタックルを決めた慶大S
H古岡に注目してます。大学ラグビーは、こういう無名のヒーローが現れると、
チームが一気に飛躍するんです。

記者は名古屋の中日スポーツと担当を分担するので行きませんが、名古屋・瑞
穂のトップリーグ、トヨタ自動車×東芝も気になります。昨年は日本選手権で、
トヨタがトップリーグ王者の東芝を破るアップセットを成し遂げました。

今季のリーグ戦ではNTTコム、近鉄に負け、先週もリコーに辛勝とスッキリ
しない戦いを続けていますが、強い相手に向き合うと自分たちも強くなるのが
トヨタの面白さ。好勝負が期待できそう。Jスポーツの録画を忘れないように
しなきゃ。

<そして5日(日)はどこへ行こう>

これも関東圏の新聞記者としてはオートマティカリーに早明戦でしょう。明大
は勝てば全勝で12年ぶりの対抗戦グループ優勝。前回の優勝は現サントリー
の山岡俊が主将、1年生に現神戸製鋼の松原裕司がいた時代でした。

一方の早大は、前日に帝京大が勝っていれば、単純に勝てば優勝。慶大が勝っ
ていた場合も、トライ数で明治に3差をつけて勝てば優勝。どちらにせよ、早
明両方に優勝の可能性がある早明戦になります。

注目は、当たり前ですが早大の有田隆平vs明大の杉本博昭というパワフルN
O8キャプテン対決、そして早大の山中亮平vs明大の田村優というフレア溢
れる大型ファンタジスタSO対決。ここまでお約束通りのライバルがトイメン
に並ぶ早明戦も珍しいんじゃないか。

ちなみに対抗戦グループのトライ王争いは明大NO8杉本が12でトップ。早
大のWTB中靏が9、同じく中濱と明大の居迫が8で追っています。トライ王
争いの行方にも注目しましょう。

実は、気になる試合がもうひとつあります。埼玉・熊谷ではトップイーストで
全勝のキヤノンと3位の釜石シーウェイブスが激突。来季のトップリーグ昇格
を争う一戦であるだけでなく、近年の諸情勢もあっていろいろなチームから人
材がたどり着いている両チームの対決は、マニアックな魅力満載です。

マニアックついででもう一丁。大阪・花園ではトップウエストの順位決定最終
戦でNTTドコモとホンダが対決します。

アンガス・マコーミックと箕内拓郎という元ジャパン主将ペアが率いるドコモ
の戦いは、スケジュールさえ許せば、新幹線代を払ってもナマで見たかったな
あ……。どちらにせよ、年明けのトップチャレンジでは秩父宮に来てくれるは
ず。それを楽しみに待つとするか……。

ご愛読ありがとうございました。
次号もお楽しみに!
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